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宿泊者の付加価値ニーズを探る「宿あそび」
全国約1300軒の旅館ホテルの集まりである国際観光旅館連盟が、これまでの宿泊予約サイトではあまり対応したことがないニーズに応えることができるwebサイト「宿あそび」を開設した。試験的なサイトで2ヶ月限定である。
同サイトでは、憧れの高級旅館へ朝食のみで宿泊できる「おためしステイ」、深夜チェックインが可能で朝食+翌日の夕食が取れる変則型の「ミッドナイトチエックイン」、それぞれが違う量の夕食を選べる「わがままディナー」、大人1名+子供でも宿泊できる「パパいらず」プランなどがある。
全国約40軒の旅館が参加するが、地域を代表する旅館が参加しているので、質的には高そうだ。上記に掲げたような付加価値サービスは旅行商品や宿単位では実施されていたが、ネット予約型サービスでは初めてであろう。最近は高級志向のwebサービスが増えているが、飽和状態に近く、社会状況を考えても、高級商品は頭打ちになるであろう。
課題はこのような細かいサービスが営利事業としてどこまで対応できるかである。切りがなくなる可能性がある。また、国際観光旅館連盟という業界団体が運営しているからこそ出来る内容であり、これが旅行会社系やサイバー系のエージェントが運営するとなると厳しいであろう。
発想は面白いが、PR不足もある。国際観光旅館同盟としう組織自体、もっと知ってもらう必要がある。管理人は日観連と国観連の違いが未だによくわからない。
管理人は2000年頃、宿泊予約サイト黎明期に「湯ったりドットコム」という温泉旅館予約サイトの仕事に携わっていた。当時はビジネス主流のホテルネット予約が始まったばかりの頃(「旅の窓口」に代表される)、「湯ったり」では、価格競争ではなく、見晴らしのいい部屋の選択、女性向けにアメニティ情報の充実、客室冷蔵庫のワイン銘柄の選択と予約、食事メニューの選択など、未だにどのサイトでも実施していないサービスを実現した(面倒で出来ないであろう)。また、客室動画なども導入したが、当時はブロードバンドがまだ未発達で普及しなかった思い出がある。理想が先走った時期尚早型であった。
「宿あそび」を見ていて「湯ったり」のコンセプトを思い出した。これからの宿泊予約サイトはリーズナブルか高級志向の2極化ではなく、ほどよいバランスで、付加価値サービスに対応できる機能も必要であると思う。
【参考】「宿あそび」公式HP
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月8日 11時12分
「じゃらん」が一般投票による人気温泉地ランキングを発表
リクルートが運営する宿泊予約サイト「じゃらんネット」が2008年度の人気温泉ランキングを発表した。同サイトで予約をした利用者が、全国325の温泉地の中からインターネット上でアンケート選択をするもので有効回答数は5800人。今回発表された「人気温泉地ランキング」はアンケート項目の「訪れた温泉地のうち、もう一度行ってみたいと思う温泉地」の票数でランキングしている。
1位 箱根温泉(関東)
2位 由布院・湯平温泉(九州)
3位 草津温泉(関東)
4位 登別温泉(北海道)
5位 別府温泉郷(九州)
6位 道後温泉(中四国)
7位 指宿温泉(九州)
8位 黒川温泉(九州)
9位 下呂温泉(東海)
10位 城崎温泉(近畿)
北海道関連
1位 登別温泉
2位 洞爺湖温泉
3位 定山渓温泉
4位 湯の川温泉
5位 層雲峡温泉
6位 ニセコ温泉郷
7位 阿寒湖温泉
8位 十勝川温泉
9位 ウトロ温泉
10位 川湯温泉
11位 十勝岳温泉・白金温泉
12位 北湯沢温泉
13位 支笏湖温泉
14位 旭岳温泉・天人峡温泉
15位 朝里川温泉
1/5付けブログでは業界紙「観光経済新聞」が主催する「にっぽんの温泉100選」を紹介した。温泉百選はプロが投票するが、じゃらんは利用者によるもの。両ランキングを比較してみると7ヶ所がトップ10で重なっており、温泉単体と温泉郷とでカウントの仕方が違う箱根を含めれば8ヶ所ということになり、その差はあまりないようである。
北海道勢はじゃらんでは登別が唯一4位でトップ10入り(「温泉100選」では2位)。それ以下の順位を見ると雑誌「じゃらん北海道」への広告出稿スペースと比例しているような気がする。
【参考】「じゃらんネット人気温泉地ランキング」HP
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月7日 22時12分
ジャンプシーズン始まる 相変わらずベテランが元気だが今年は船木へ注目を
1月に入り、国内でも本格的なジャンプシーズンが幕開けした。4日の雪印杯を皮切りにワールドカップまで約一ヶ月間、大倉山・宮の森を中心にし、札幌で試合が開催される。先日の雪印杯では昨年暮れから好調な38歳の岡部孝信(雪印)がぶっちぎりで優勝をし、昨シーズンからの連勝記録を伸ばしている。
また、海外に目を向けると年を跨いだ伝統の欧州ジャンプ週間が行われた。同じ4日、オーストリアのインスブルックで第3戦が行なわれ、36歳の葛西紀明(土屋ホーム)が今季自己最高タイの6位に入った。
拙ブログではジャンプ競技に関連する記事をシーズンが始まると2,3度は書く。今冬で5シーズン目になるが、今年も例年と同じような内容からのスタートになった。「ベテラン健在」。
岡部は1970年生まれ、葛西は72年生まれ、各々今年39歳、37歳になる。岡部はご存知長野五輪団体金メダリスト、葛西は五輪では勝利に恵まれないが、知名度では海外NO.1、V字飛行になる前のアルベールビルから五輪に出ている。この二人以外にも東輝も頑張っている。
ベテランが頑張ってくれるのはとても嬉しいが、若手の伸びが今ひとつ。底辺は脱出したと思うが世界のトップと互角と闘える選手がおらず、期待の伊東大貴も波が激しい。暮れに湯本史寿がW杯初優勝したが、これはタナボタのような勝利。これが自信になってくれればいいが。
ひとり気になる選手がいる。あの船木和喜である。彼は長い、長いスランプに入っている。長野後のルール改正などでフォームが狂い、試行錯誤が続いている。2005年の札幌W杯で優勝、復活の兆しが見えるかと思ったが、またその後、長期低迷に入ってしまった。しかし、若い時のふてぶてしさは消え、今は魅力的な大人になった。
彼は今株式会社FITという会社を自ら運営して、選手も抱えている。FITは実業団チームではなく、個人事業(プロダクション)のような組織だ。実業団チームの廃部など景気に左右されないで競技に打ち込みたい-そんな思いで立ち上げた会社だ。実際は厳しいであろう。スポンサー集めも容易ではないはずだ。こんな時代だからこそ船木のような選手を応援したい。
去年のサマーシーズン頃から調子を上げている船木。先日の雪印杯でも7位に入った。岡部や葛西に比べるとかなり若い1975年生まれ。今年は上の表彰台に期待がかかる。
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月6日 22時12分
活性化策を提言すれば格安で北海道へ行けるというツアーを厚沢部町が企画
桧山管内厚沢部町は、首都圏と近畿圏に住む会社経営者などを対象に、三泊四日で二万円という超格安ツアーを、二月に実施する。町の活性化策を提言することが参加条件というユニークな企画で、アイデア発掘と、起業意欲にあふれた人材の移住促進という「一石二鳥」の効果を狙っている。(1/6付 道新)
道新によれば、対象者は「町に街づくりのアイデアや人脈を紹介できる人」とし、経営者や経営コンサルタントなど数人を想定。旅行会社を通じて募集している。費用は実費で一人約8万円かかる見込みだが、国土交通省の「人材受け入れ体制整備モデル事業」を活用し、大部分を町が負担する。
発想は面白い。無料ツアーを組んでいる自治体もいくつかあるが、2万円というのがミソ。経営者やコンサルにターゲットを絞り込んだあたりにも戦略性は伺える。地域づくり、さらには移住を見越してのことであろうが、どれくらいの参加者が集まるかは裾野を広げることにかかっているか。
海がない厚沢部町は桧山地方では数少ない農業の町。ここが発祥の地であるメイクイーンや特産の大豆、最近では道内で初めてサツマイモの生産をはじめ、芋焼酎を出した。ものづくりが強い町は一般的に企画力が豊富だ。
出発は首都圏が2/7、近畿圏が2/12、管理人も応募してみたくなったが、もう時間がないか。
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月6日 9時58分
「にっぽんの温泉100選」、1位は草津、北海道勢はベスト10に登別のみ
業界紙・「観光経済新聞」が1年に1度実施する旅行のプロが選ぶ温泉ランキング「第22回にっぽんの温泉100選」が昨年暮れに発表された。温泉100選はインターネットでの口コミランキングなどとは異なり、旅行会社社員を対象とした専用ハガキ投票(記名式で捺印)により決まる。
1位は群馬県の草津温泉で、6年連続で1位を獲得した。2位は北海道の登別温泉、3位は鹿児島県の指宿温泉。 北海道勢でベスト10に入ったのは登別温泉のみ。知名度と泉質や湯量、道内の温泉の中では宿がましで、温泉街が形成されてる点などが高評価か。指宿の3位(意外)など九州勢が相変わらず強いが「篤姫」効果も関係しているかもしれない。
北海道勢では定山渓、洞爺湖が42位、43位というのは規模から考えると物足りない。温泉そのものより、宿や温泉街に魅力がないということか。このままでは「温泉天国北海道」というキャッチコピーも廃れてしまう。
ベスト10 カッコ内数字は前年度順位
1(1) 草津 群馬
2(4) 登別 北海道
3(5) 指宿 鹿児島
4(2) 由布院 大分
5(3) 黒川 熊本
6(8) 別府八湯 大分
7(11)下呂 岐阜
8(6) 有馬 兵庫
9(7) 道後 愛媛
10(13)鬼怒川・川治 栃木
以下北海道関係順位
20 (21) 十勝川
26 (24) 湯の川
36 (35) 阿寒湖
38 (42) 川湯
42 (45) 定山渓
43 (49) 洞爺湖
55 (60) 知床・ウトロ
59 (70) 層雲峡
【参考】観光経済新聞「第22回にっぽんの温泉百選総合ランキング」HP
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月5日 12時10分
「人気温泉旅館ホテル250選」が発表、登場する北海道の宿をどう評価するか
旅行業界紙「観光経済新聞」が主催する「2008年人気温泉旅館ホテル250選」が昨年暮れに発表された。専用投票ハガキを全国の旅行会社社員など旅のプロたちに配布して実施するもので1年に1回行われる。また、250選に通算5回以上入選し、かつ08年度250選に入った宿が、08年度「5つ星の宿」となる。
道内から「250選」に選ばれた宿は以下の通りである。初登場は「サロマ湖 ホテルサロマ湖鶴雅リゾート」、ウトロの「ホテル知床」、「望楼NOGUCHI登別」。また、登別の「花ゆら」と「定山渓ビューホテル」が新たに5つ星の宿となった。
あくまでも「プロ向け」のアンケートなので利用者の評価とは異なるところ。JTBの利用者宿泊アンケートと概ね登場している宿が同じなので旅行会社の尺度で考えて、評価の高いところとなる。道内では鶴雅グループ、野口観光、カラカミをはじめ、大手や業界のプロが中心に名を連ねている。
【250選の宿】
阿寒湖 あかん遊久の里鶴雅
同・鄙の座
サロマ湖 ホテルサロマ湖鶴雅リゾート
知床ウトロ 知床第一ホテル
知床グランドホテル北こぶし
ホテル知床
養老牛 湯宿だいいち
十勝川 十勝川温泉第一ホテル豊洲亭
同三余庵
観月苑
層雲峡 ホテル大雪
洞爺湖 ザ・ウィンザーホテル洞爺
丸駒 丸駒温泉旅館
朝里川 蔵群
登別 第一滝本館
祝いの宿登別グランドホテル
登別温泉観光ホテル滝乃家
旅亭花ゆら
望楼NOGUCHI登別
定山渓 ホテル鹿の湯
定山渓ビューホテル
定山渓第一寶亭留 翠山亭
ぬくもりの宿ふる川
湯の川 竹葉新葉亭
湯の川プリンスホテル渚亭
湯の川観光ホテル
平成館しおさい亭
想い出づくりの宿飛天
【五つ星の宿】
阿寒湖温泉 あかん遊久の里 鶴雅
阿寒湖温泉 あかん鶴雅別荘 鄙の座
ウトロ温泉 知床グランドホテル北こぶし
ウトロ温泉 知床第一ホテル
定山渓温泉 ホテル鹿の湯
定山渓温泉 ぬくもりの宿ふる川
定山渓温泉 定山渓第一寶亭留 翠山亭
登別温泉 祝いの宿 登別グランドホテル
登別温泉 第一滝本館
層雲峡温泉 ホテル大雪
十勝川温泉 十勝川温泉第一ホテル豊洲亭
十勝川温泉 三余庵
湯の川温泉 湯の川プリンスホテル渚亭
湯の川温泉 花びしホテル
【参考】「2008年度人気温泉旅館ホテル250選」公式サイト
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月4日 22時20分
牛に乗せられ・・・「MOOMOOタクシー」で函館観光
新年あけましておめでとうございます。
今年の干支は丑、最初はそれにちなんだ話題を。函館に「モーモー・タクシー」という会社がある。車の外観も内観も白黒の牛カラーにして、車内には天井から牛の縫ぐるみがぶら下がっている凝りようだ。運転手がかぶりものをする時もあるらしい。
また、ピンクと白に塗装された車両もあり、このクルマに巡り会うと幸運になるとか、女子高生の間では彼氏ができるなどという噂をモーモーの運転手から聞いたことがある。さらに金色の車両も登場したようで、画一的なタクシー業界に旋風を吹かしている。
公式サイトもなかなか面白い。FLASH機能で走るタクシーをクリックすると「モー」と鳴く。ドライバーの紹介もあり、楽しいサイトに仕上がっている。
函館市は帝産バスを運行する函館タクシーが牛耳っているが、こういう頑張っている会社があると楽しい。それまで函館のタクシーはよく言えば素朴だが、無愛想なドライバーも多く、観光地として物足りなさもかんじていた。札幌へのMKの進出など再編が続くタクシー業界だが、実際にはたらいてみたくなるような会社は少ない。そういう意味でも「モーモータクシー」には期待する。
「牛にひかれて善光寺参り」ならぬ「牛に乗せられ夜景見学」はいかが。
【参考】モーモータクシー紹介ムービー
作者:hokutonomado
更新日:2009年1月1日 17時54分
ゆく年、くる年
いよいよ大晦日です。今年も〈北海道観光研究所・北杜の窓〉におつき合いいただきありがとうございます。
おかげをもちまして、今年は30万に及ぶページビューを達成することが出来ました。管理人としては、もともとは北海道関連の仕事が増えるように、自己PRを兼ねて始めたブログが、当初の目的を離れて、ひとり歩きを始め、思いがけない方向に展開してしまっているのが正直なところです。アクセス数が多いのは公共交通、特にバスやフェリー関連が多いですが、テーマは多岐にわたっています。ご参考までに今月の人気トップ10です。
■「トワイライトEXP」の空きがわかる 便利なJR北海道「方面別空席情報」
■ヒルトン小樽が売却、外資の転売続くが顧客無視では
■端野メビウスが経営破綻、立地、規模に無理があったか
■NHKスペシャル「高速ツアーバス価格競争の裏で」
■罪が大きい東日本フェリー(リベラ)とエアトランセ
■「グリュック王国」再開ならず、道内屋外施設の難しさ
■1往復になった北斗星、繁忙期「はまなす」の八戸延伸は
■「青森・函館フリーきっぷ」で寝台特急「あけぼの」乗車
■ススキノの顔、「エンペラー」が閉店
■廃線跡に鉄路を、”ひがし大雪高原鉄道”が開業
来年は6年目に入ります。今年は春と秋、2度も体調を崩し、二ヶ月以上更新できない時がありました。来年は健康に留意して、再起動の年にしたいと思います。
何はともあれ、新しい年がみなさんにとって、実り多い年であることをお祈りしつつ。
それでは、みなさん、よいお年を!
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月31日 23時59分
道内スキー場廃止・再開情報と西武系スキー場のその後
年末寒波により、雪不足だった全国のスキー場は一服ついたようだが、ここ数シーズン、スキー場の廃業・休業また再開や経営先や名称の変更が相次いでいる。08~09シーズンで道内の主だったスキー場の廃止・再開情報などを調べてみた。
まず、今シーズン営業休止をするのが道東では規模が大きいビラオスキー場(弟子屈町)、津別や羅臼も廃業しており、道東のスキー場の衰退が目立つ。
名称変更(経営先変更)したのが、端野メビウスあらため「ノーザンアークリゾート」スキー場、バブル期にリゾート開発された所だが、オホーツク圏では数少ない規模が大きめなスキー場である。昨シーズン営業休止をしていたニセコモイワは、「ニセコ モイワスキーリゾート」に。ここもよく経営者や名称が変わる。
ニセコ東山スキー場は、「ニセコビレッジスキーリゾート」と名を変えた。西武撤退後、プリンスホテルは一足早く、ヒルトンホテルに生まれ変わっている。同じく西武系の北広島プリンスホテルスキー場は、「北広島クラッセスノーパーク」に代わり、冬季も営業をすることになった。また、経営が破綻した道南のニヤマ今シーズンより函館ニヤマレジャーセンターが営業を継続させる。
西武系では津別、真駒内、深川は引き受けてが現れずこのまま野に戻りそうだ。西武系でも資産的価値があるスキー場は、シティバンクが引き受け、その後、売却をしているが、既に1シーズンで倒産したスキー場や今シーズンは営業をしないスキー場が全国に十数ヶ所ある。
先日、拙ブログでお伝えした糠平温泉スキー場はシティグループからグリーンネージュジャパンに譲渡されたが、グリーンネージュ破綻に伴い、糠平館観光ホテルが運営を引き継ぎ「ぬかびら源泉郷」スキー場として再スタートを切った。
函館七飯は、シティグループ から営業権・施設所有権をグランドレジャーに譲渡予定 。グランドレジャーは道内では北大雪、本州では新潟・赤倉温泉や奥利根などを運営するスキー場経営の老舗会社である。
スキー人口は底を打ったと云っても未だ微減が続いている。列島リゾート化構想に乗せられて80年代後半から90年代初頭にかけて作られたスキー場の多くは経営が変わっている。福島の磐梯エリアや湯沢周辺などは悲惨な状況だ。スキー場バブルの尻拭いはまだ終わっていない。
【参考】北海道索道協会公式HP
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月31日 23時25分
「日高ケンタッキーファーム」が閉園、旭山動物園の台頭も一因か
道内の観光牧場の草分けともいえる「日高ケンタッキーファーム」(日高管内日高町)を運営する日高観光開発(同町、磯田憲生社長)は二十九日の株主総会で、解散に向けた清算手続きに入ることを決めた。入場者減で売り上げが落ち込んだためで、同ファームは年内いっぱいで閉園する。(12/30付 道新)
ケンタッキーファームは1978年オープンした体験型観光の老舗施設である。新千歳空港からも近く、気軽に乗馬体験が出来るということで団体ツアーでも定番コースであった。しかし、ここ数年あまり名前を聞かなくなった。2003年に自己破産し、当時の門別町が出資するなどして新会社で再スタートを切ったが、客足はめっきり落ちたようだ。
経営交代による営業力の低下が想像できるが、もうひとつ旭山動物園にツアー客を奪われたことも影響しているのではないか。以前は空港からケンタッキーファーム経由で各地に向かったが、今では旭山へダイレクトである。全員が楽しめるとはいえない乗馬牧場よりも、動物園の方が旅行会社から見ても効率的である。また、体験型観光施設が増えたことも影響しているだろう。
ケンタッキーファームの 累積赤字は約2億5千万円、純損失は約4千万円。施設の存続については白紙という。
30日現在、ホームページにはアクセスできない。
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月30日 22時33分
市立赤平総合病院が医師確保のための体験ツアーを実施
深刻化する医師不足の解消につなげようと、赤平市の市立赤平総合病院では、道外の医師らを対象に病院視察ツアーを企画している。2泊3日の日程で、病院のほか市内の環境なども視察する。
3回目の実施だが、過去のツアーは無料にも関わらず、参加者がなかったようだ。今回は真冬の赤平に滞在、新築した医師住宅に滞在しながら病院を視察し、雪まつりやホワイトイルミネーションの見学などをして現地との交流を図る。12/1~3/31まで行われ、往復の旅費、夕食やお土産も出るなど至れり尽くせりである。
赤平市は第二の夕張市になることを避けるために、市立病院の経営改善が急務となっている。診療科の閉鎖や医師、看護士などの退職が相次いでおり、外来患者や入院患者が減り、収入も大幅に減っている。 医師1人を増やせば、約2億円の収入増になると試算し、医師確保策として視察ツアーを実施することにした。
人口減と高齢化が進む空知の旧産炭地。切羽詰っていることが伺えるが、発想としては斬新であり、注目したい。しかし、参加者がいるかどうかは別問題。さらなるPRと赤平(医療)の特徴付けやインセンテイブがもっと必要であろう。医師に限らず、専門技術などを持った人材に絞りこんだ移住促進をもっと進めるべきではないか。
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月30日 16時9分
ウイラー・トラベルが車内無線LANサービスを開始、健全なアイデア競争へ期待する
高速ツアーバスを運行する「ウィラー・トラベル」(東京都港区、村瀬茂高社長)は4日から、商用のインターネットサービスの提供や保守などを行うインターネットイニシアティブ(東京都千代田区、鈴木幸一社長)と共同で、バス車内での無線LANサービス提供を試験的に始めた。車内でインターネットを利用可能にすることで移動時間を乗客が有効活用できるようにし、利用者層の拡大を図る狙いがある。(12/20付 観光経済新聞)
何かと話題の多いツアーバスだが、業界トップのウイラートラベルが提供する無線LANサービスはなかなか魅力的だ。これまで車内誌などに掲載されたQRコードを使いゲームが出来るサービスは実験的に行われたが、本格的なインターネットははじめてであろう。
仕組みはNTTドコモのFOMA網を使い、バス車両全体に無線LANサービスを提供する。同サービスは、2階建て車両で提供する。現在東京〜大阪で1日1便のみの運行だが、すでに「3台でのサービス提供を予定している」(同社)という。
安全対策面などで改善を急いでいる高速ツアーバス業界だが問題も多い。しかし、高速バス利用者のニーズを掴むという点においては、定期路線高速バス事業者の先をいっている。車内設備の充実や予約のしやすさ、そして料金の安さがあるが、今後、ツアーバスと路線高速バスが健全な形での競争ができれば、バス業界全体の底上げにつながる。
既存の乗合バス事業者もウカウカしていられない。ツアーバスの先を行くようなアイデアを期待したい。
【参考】過去の関連ブログ「NHKスペシャル「高速ツアーバス価格競争の裏で」
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月25日 22時24分
狸小路にHIS系の「ウォーターマークホテル札幌」開業、市場過熱気味だが狙いは豪州人?
札幌市内でホテルの開業、建設ラッシュが続いている。道内随一の観光客数や出張需要の取り込みを狙うが、市内の客室数は「すでに供給過剰」(地元ホテル)との指摘も。閑散期の値引き合戦も常態化し、消耗戦の様相を一段と強めている。旅行代理店大手エイチ・アイ・エス子会社のウォーターマークホテル・ジャパン(東京・新宿)は19日、札幌・狸小路商店街内に客室デザインにこだわったホテルを開業した。(12/20付 日経北海道版)
札幌のホテル建設ラッシュが止まらない。来年度にはこの他にも「メルキュール」、「ウエスティン」、「ホテル京阪」など千室以上増える見込みだ。先日、札幌に4泊したが、どこも閑散としていた。12月というせいもあるが、平日だけではなく、土曜も極端に少なく、これほど空いていたのは初めてのことである。
札幌のホテルの埋まり方は観光地型に近い。6月~10月の観光シーズンとイベント時期に集中し、それも週末型というのが特徴である。同じホテル・客室でも時期によって料金が3倍、4倍になるのも珍しくない。変動はあるが、充分需要があるということであろうが、そう云われてからも3,4年が経過している。ホテルが増えるということはダブついた不動産物件が多い証拠で、土地も安い証し。現在の札幌の経済状況をあらわしているが、ホテルが増えるのは好ましい現象ではないのだ。
ウォーター・マークホテルは一昨年、ニセコの中古コンドミニアムマンションを取得し、同時のニセコモイワスキー場の経営権も手に入れたが、昨シーズンは営業しなかったのではないか。その後、どうなったかはしらないが、札幌の新しいホテルも豪州人集客ターゲットのひとつにしているようである。円高で豪州人がダメならHISの国内ツアーに組み込むか。
【参考」「ウォーターマークホテル札幌」公式HP
ウォーターマークホテルに関する過去のブログ
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月23日 22時39分
アイスホッケー西武の撤退、今だからこそ裾野を広げた国内リーグの充実を
アイスホッケー界の名門、西武(国土計画アイスホッケー部)が、今季を最後に廃部することが18日、明らかになった。17日のアジア・リーグ、ハルラ(韓国)戦で敗れた後、チーム首脳陣から選手には廃部の方針であることが伝えられた。この日、アメリカンフットボールの日本社会人Xリーグのオンワードもチームの解散を発表。金融危機に端を発した景気悪化が、スポーツ界を直撃している。(12/19付 日刊スポーツ)
西武の廃部は景気悪化もあるが、堤カラー排除もあるのではないか。日本のアイスホッケーの歴史は堤義明と共に歩んでいる。オーナーが大のホッケーファンであり、日本リーグは堤なくして運営は成り立たなかった。野球の西武ライオンズよりも西武鉄道とコクドを愛し、アイスホッケーだけではなく、スケート競技全般、アルペンスキーの世界選手権やW杯の国内開催(すべてコクド系スキー場だが)、長野五輪開催を始め、彼の絶大な政治力で日本開催にこぎつけたものだ。
堤は日本の冬季スポーツや五輪を私物化していたが、アイスホッケーの日本リーグが40年も維持できたたのは彼抜きでは考えられない。そのドンが西武から去り、会社としてはアイスホッケーを残す意味がなくなった。プロ野球の方も「埼玉西武ライオンズ」となり、地域密着を打ち出しているが、実際は負担軽減であり、願わくば売却も視野に入れているからであろう。
かつてプロ野球の近鉄が「大阪近鉄」に名称を変え、さらに近鉄ブランドを外すと発言をしていたが、今思えば球団売却への布石であった。近鉄の場合はラグビーは廃部にしておらず、最近強化もしているので、こちらはシンボルとして残すのであろう。
来シーズンからアジアリーグはどうなってしまうのか。西武の受入れ企業はあるのか。日光アイスバックスのようなクラブチームでやっていくのは現在の経済状況では困難である。唯一の東京のチームなので何としても残ってはもらいたい。アイスホッケーは裾野が狭い。苫小牧・釧路出身が中心で、あとは日光や八戸など限られた場所でしか盛んでない。
スペクテーター・スポーツとしてのアイスホッケーは面白い。最近はテレビ中継が殆ど無いが、バスケットが地域スポーツとして盛り上がっている折、発想の転換も必要だ。予算がかかるアジアリーグをやめて、地域密着型のリーグ戦は組めないか。たとえば北海道は札幌・苫小牧・釧路、本州は八戸・日光・東京・関西などにホームタウンを置く。リンクの確保、スポンサー獲得、限られた選手層など課題も多いが、裾野を広げる意味でも国内本格的なリーグが必要である。新潟アルビレックスのような地域総合スポーツとして出来ればいいが(たとえば月寒ホームのコンサドーレ・Iホッケーチームなど)。
そのためにも道内の2チーム、王子イーグルスと釧路クレインズのリーダーシップに期待する。撤退したら日本のアイスホッケーはガタガタになる。新しい発想の国内リーグが再生への道だ。
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月22日 10時37分
アラフォー出張族をターゲットか、「手ぶらでちょいスキー」
今年は全国的に雪が遅れ、道内スキー場でも雪不足の状態だが、今シーズンより道内各スキー場が、スキー・ウエア・小物一式がセットになった「手ぶらDEちょいスキー」レンタルパックを開始した。
この企画は北海道観光振興機構が打ち出したもので、低迷するスノーリゾートの活性へ道内25カ所のスキー場が参加し、事前にスキー場へ連絡すれば5千円、7千円、9千円のいづれかのパック料金でレンタルができる仕組みだ。
「手ぶらでスキー」という名称、以前、JR北海道のスキーパックで使っていたような記憶があるが、パンフレットを見るとあれを思い出した。あれとはバブル期にスキーブームの牽引になったホイチョイプロの映画「私をスキーに連れてって」である。もう21年前になるが、当時の大学生も今やアラフォー世代。出張などで北海道へ来る機会も多いであろうから、そのあたりを狙って、ついでのアフターワークスキーでの集客か。
新たな需要開拓につながるか。実際には難しいと思う。管理人は北海道に来て、時間が出来た際、2,3度ひとりで滑りに行ったことがある。札幌国際、朝里川、真駒内へ行ったが、ひとりでスキーをするのはあまり楽しいものではない。また、当時からリフト代も含めてすべてパッケージ化された商品を売り出しているスキー場があり、今回の企画商品よりも安かった記憶だ。前述したJR北海道でも格安のセット商品を出していた。
正直、かなり無理がある企画であり、「私をスキーに世代」の取り込みを図っているのであろうが、思惑通りには行かないであろう。それにしてもあの映画は正月作品ひとつ前の時期につなぎで上映したら大ヒットしてしまった。原田知世の白いスキーウエアとグラサンが流行った。ユーミンの「サーフ天国スキー天国」も懐かしい。20年で日本がこうも変貌を遂げるとは。
【参考】「てぶらでちょいスキー」公式サイト
「私をスキーに連れてって」youtube画像 西武のスキーバスが時代をかんじさせてくれる
作者:hokutonomado
更新日:2008年12月18日 8時34分